異年齢児保育の目的
昔は異年齢児同士の関わりが沢山あり、子ども同士で遊び・学ぶ姿が地域社会の中にありましたが、現在は核家族が多く、地域の中で遊ぶ姿が少なくなりました。
そこで、集団生活の出来る保育園の中で異年齢児が関わることで、お互いに成長できるよう異年齢児保育を行っています。
*様々な年齢・友達と多く関わることで、様々な人がいるという事を知るきっかけとなります*
年下の子が年上の子を見て憧れをもち、“自分もやってみたい”と身近にいる人を目標とすることで意欲や好奇心が高まります。
また、年上の子が年下の子の面倒を見てあげることで、思いやりの気持ち・責任感が異年齢児保育の中で自然と育ちます。
毎週水曜日には、5歳児クラスが0・1歳児クラスや2歳児クラスで過ごすお手伝い当番を行っています。
*劣等感を感じなくてすみます*
必ずしも子ども一人ひとりに、出来ない事・苦手なものがあります。異年齢児保育をすることで、“どの年齢なら何ができる”という事ではなく、3年の幅の中でその子に合ったことを、その子に合ったやり方で行うことで、子どもが自ら自発的に活動に取り組めるようになり、集中力がつき個別の良い方向に伸ばすことができます。
バイキング形式の給食
3・4・5歳児はバイキング形式で給食の配膳を行っています。5歳児クラスの配膳当番が「どれくらい?」と、おかずや汁物の量を聞いて配膳をします。貰う側の子は「多く」「少なく」、「1つ」「2つ」など自分の声で主張し、どの子も必ず1日1度は自分の意思を伝えられる機会をつくっています。
バイキングだからといって、好きな物だけを好きなだけ食べるということではなく、その日の給食の食材は少量でも食べられるように配慮しています。また、いつもの量より少なく注文するような姿がある時は保育士が声をかけ、子ども達の生活や体調、好き・嫌いを把握しています。
友達と一緒に食べることで、家庭では出来ない友達同士の関わりを持ち、嫌いな物にも挑戦しようという気持ちになったり、自分で決めたからこそ残さず食べようという気持ちになります。
地域の方との交流
家庭や保育園内だけでなく、地域の方との交流も大切にしています。
毎年田んぼや畑をお借りして、年長児を中心に田植えや野菜の栽培などの経験をしています。